申請書の作成のみを行政書士に依頼して自分で申請する方法はお勧めしない理由とは?

行政書士へのご相談者の中には、申請は自分で出来るので申請書類だけ作成欲しいというご依頼が時々ありますが、基本的にこういう方法はお勧めしていません。

お勧めしない理由

1.自分で申請するのでその分の費用を押さえたいというお考えの方がいらっしゃいますが、当事務所の場合、費用は安くなりません。できれば割増料金にしたいところです。

行政書士が申請書を作る場合は、役所の担当者と信頼関係を築きながら作成していくことにより円滑な申請ができ許可も下りやすくなります。行政書士が申請をしない場合は、こういった関係を作れないまま申請書を作成しなければならないので手間がかかります。場合によっては補正も多くなります。

2.一般の方が申請する場合と行政書士が申請する場合で、役所の担当者の対応が違う場合があります。これは行政機関と行政書士は長年の信頼関係、協調関係が築かれていることに起因します。またプロ対プロのやり取りになりますので、法律用語や行政用語で話しが通じ合い、結果的に誤りの少ない書類の提出が期待されることになります。

3.申請時に本来不要な書類の提出を求められたり、ローカルルールを押し付けられることがあります。一般の方ですと、不要かどうか、ローカルルールなのかなどの判断が難しいです。行政書士は行政手続法に基づき、しかるべき対応をすることができます。

4.「役所の偉い人の知り合いがいるから申請は簡単に通る」などという方がいらっしゃいますが、令和の時代にそのようなことは通用しません。そもそも申請の許可は法律や規則に基づいて行われますので、役人の個人の独断で決めることはできません。もし特定の国民に便宜を図ったことが発覚した場合は法律で罰せられます。