遺言書に不備があると相続人間で争いが起きます。
特に揉めるのが、次の2つです。
1.遺言書を本人の意思で書いたか?
2.遺言書を書いたときに認知能力があったか?
その理由は、相続人は遺言者の晩年の印象が一番強く残っているからです。
例えば、実際には健康な時に遺言書を書いていても、晩年が認知症だった場合、その印象から「遺言書は書けないはずだ。だからその遺言書は偽造されたものだ」と誤った判断に陥ってしまうことがあります。
では、遺言書を確実なものにするにはどうしたらよいでしょう。
方法1
公正証書遺言にする。
公正証書遺言は公証役場で作成します。内容が厳密にチェックされますので、遺言書の精度が高くなります。
方法2
遺言書作成時の様子をビデオ撮影して保存する。
遺言書を自身の考えのもとに作成した(他人の指示によらない)ことの証明になります。
方法3
遺言書を作成したら1か月以内に健康診断を受けて、認知能力があることを健康診断書で証明します。